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誤解しないために確認しておきたい角膜ヘルペスとものもらいの違い

2020年04月03日
薬を持っている様子

角膜ヘルペスとものもらいの最大の違いは、感染の原因にあります。ものもらいは、まぶたの淵の脂腺が細菌感染を起こすことによって引き起こされる感染症で、主に黄色ブドウ球菌という細菌がその原因です。一方の角膜ヘルペスは、角膜の表面や角膜の内側にヘルペスウイルスが入って炎症を引き起こす病気です。

細菌とウイルスよく混同されがちですが、性質から対処方法まで全く違うものです。細菌とは目で見ることはできない小さな生物で、一つの細胞しかない単細胞生物です。ポイントとしては、細菌は自分と同じ細菌を複製して増えます。有害な細菌がある一方で、納豆菌などの食品関係で用いられている細菌もあるので必ずしも病気に結び付くわけではありません。細菌に対しては、抗菌薬(抗生剤、抗生物質)という治療薬が開発されていることが多く、比較的治療はしやすい傾向にあります。

一方のウイルスは、細菌の50分の1程度という凄まじく小さなものです。ウイルスには細胞がないので、他の細胞に入り込まないと生きていけません。人間の体にウイルスが侵入すると細胞の中に入って自分のコピーを作り、その細胞が破裂してたくさんのウイルスが出てきて他の細胞に乗り移ることで数が増えていきます。

有名なところでは、インフルエンザウイルス、ノロウイルスなどが広く知られています。気を付けておきたいのは、ウイルスは細菌とは違い抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。ノロウイルスなどに感染しても、特効薬はないため基本的な対処療法でウイルスが体外に出きるまで待つしかないのはこのためです。

角膜ヘルペスとは、分かりやすく言うと黒目の部分にヘルペスができることです。発病した場合、涙が出る・眼が充血する・異物感を感じる・視力の低下などの症状が認められます。花粉症などのアレルギー性結膜炎との最大の違いとして、片眼だけ発症することが挙げられます。治療法としては、ヘルペスウイルスに対する特効薬を使用します。

ものもらいは、始めは瞼が痒く、次第に赤く腫れるという症状が特徴的です。一般的なものもらいは麦粒腫と呼ばれる細菌の感染で、まぶたの衛生状態、汚れたコンタクトレンズの使用、体調不良などが原因で感染することが大半です。抗生物質の入った目薬・塗り薬や飲み薬で治療できるため、2~3日で症状が軽くなり、4~5日で感知するのが通常です。このように、感染の原因が細菌なのがものもらい、ウイルスなのが角膜ヘルペスなのです。