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手足口病とヘルペスの違いについて理解して自分で判断できるようになろう

2020年04月19日

手足口病は、主に初夏から初秋にかけて流行する感染症で、ピークは夏季となります。過去に日本で何度か大流行をしたことがあり、広く一般にも知られる病気になりました。主に乳幼児やこどもでよく見られる病気であり、発熱・口の中の痛・水疱を伴った発疹が特徴的です。

コクサッキーウイルスA16(CVA16)をはじめ、何種類かのウイルスが病原体となります。この何種類かのウイルスというのが厄介で、1回あるウイルスで手足口病にかかったとしても、他の種類のウイルスによる手足口病に再びかかってしまう可能性があるのです。最悪の場合、2年連続でかかった事例も報告されています。

手足口病は幼児がメインですが、ごくたまに大人でもかかることがあります。感染してから、発症するまでのいわゆる潜伏期間は通常3日~7日で、最初の症状は軽い発熱や食欲不振、気分不快です。発熱が始まってから1日か2日で口の中の痛みが出てきて、口の中に小紅斑ができます。皮膚の発疹は1日から2日で通常手のひらや足の裏に小紅斑が出ますが、かゆみはありません。

一方、ヘルペス性歯肉口内炎とは、単純ヘルペスウイルスによって起こる病気です。乳幼児に多く見られ、飛沫または接触感染でうつります。このウイルスは体のどこでも感染するのが厄介で、歯肉口内炎・口唇・顔面・角膜・性器・ひょう疸・殿部・脳炎などのタイプに分けられます。

症状としては、38~40℃の高熱が続き、口中に小さい潰瘍ができて痛みが出ます。歯ぐきが赤く腫れて出血するとともに、口の中が痛いので食べることができません。熱は4~5日でおさまりますが、口の中の痛みや腫れは1週間ぐらい続くのが通常です。

以前は、対処療法しかなかったものの、抗ウイルス薬を服用させることで、重症化した患者を短期間で治すことができるようになっています。痛み止めやビタミン剤が処方されたり、食べられずに脱水症状になると、輸液療法を行う場合もあります。

手足口病とヘルペスの最大の違いとしては、ヘルペス性歯肉口内炎は高熱が続くのが特徴です。手足口病には抗ウイルス薬はなく、対処療法が中心となりますが、ヘルペスには抗ヘルペスウイルス薬をはじめ、ウイルスの増殖を防いでくれる錠剤や顆粒の飲み薬があります。どちらも重症化すると合併症やもっと厄介な病気を引き起こす可能性もあるので、手足口病とヘルペスの違いを正確に理解して、正しい治療を行うことが非常に重要となります。